耳鼻科検診
学校での耳鼻科検診が始まっています。大勢の子供たちを短時間に診察するため診断が困難な場合があります。例えば耳垢が詰まっていて中耳炎かどうかの判断ができない、口を開けるのが苦手なためのどの奥を観察できない、等です。検診で最も診断が難しいのは鼻の病気だと思います。検診では、鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎の鑑別を正確に行うことはできません。鼻の中を観察するだけでは不十分です。副鼻腔炎の診断にはレントゲン撮影が必要な場合もあります。また、アレルギー性鼻炎の診断には問診や各種の検査が必要です。検診の限界があります。 (令和5年6月5日)