解熱鎮痛薬
体温を下げたり痛みを軽くするために使われる薬、いわゆる解熱鎮痛剤として使用される代表的な薬はカロナール(アセトアミノフェン)とロキソニン(ロキソプロフェン)です。これらの薬は同じ目的に使用されますが薬の働きは異なります。前者は、脳の体温中枢に作用することで体温を下げ、脳の痛覚閾値を下げることで痛みを和らげます。一方、後者はプロスタグランジンを合成する酵素の働きを抑制し炎症を抑えることで作用を発揮します。また、前者は大量に使用すると肝臓に障害を起こしやすく、後者は腎臓に障害を起こしやすいという違いがあります。 (令和3年11月22日)