鼻出血
鼻出血の大部分は、キーゼルバッハ部位と呼ばれる鼻の入り口から1,2センチの鼻の壁(鼻中隔)から起こります。指が届くくらいの場所で刺激を受けやすいことと血管が豊富に存在することがその理由と考えられます。前触れもなく鼻の穴から血が流れ出し、繰り返すことが特徴です。このタイプの出血は、入院を要するような大量出血になることはありませんが、突然の出血を繰り返すため日常生活に支障をきたします。綿球を鼻に詰めて小鼻をつまんで止血します。鼻炎の治療や出血予防としてワセリンを鼻腔に塗布することが有効です。焼灼する場合もあります。 (令和3年6月7日)