抗原と抗体
新型コロナウイルス感染症、インフルエンザなどの感染症や花粉症などのアレルギー疾患を診断する際に抗原と抗体という言葉がキーワードになります。抗原は病気を引き起こす微生物や微粒子に存在しているもので、それらを特徴づけるものです。つまり、それぞれのウイルスや花粉などを識別する標識となる物質です。抗体は抗原の特徴に合わせて人の体で作られるものです。感染症では病原体の抗原にくっつくことで病原体を破壊するのに役立ちます。花粉症では花粉の抗原にくっつくことによりアレルギー反応が引き起こされ、くしゃみや鼻水が出る原因になります。 (令和3年3月1日)