めまいの診断
めまいの診断で最も重要なことは、起こっているめまいの原因が命にかかわるような重大な病気であるかどうかを鑑別することです。めまいを起こす病気には脳神経や耳に関係するものがあります。耳に関係する病気のめまいは、回るような激しいめまいで嘔吐などを伴うことがあっても生命に重大な危険があることはありません。一方、脳に関係するめまいは、めまいの症状が軽くても重大な病気のことがあります。めまいの検査で脳のMRIやCTが行われることが多いのはそのためです。脳に異常がなければ、めまいの原因精査のために耳の検査が必要となります。 (令和元年9月2日)