診断と治療
症状の原因が確定され、その原因に対して治療が行われる、というのが理想的な治療であると思います。しかし、症状の原因が明らかではない場合もあります。たとえば、のどの痒みと咳が続く場合には、喉頭アレルギーの関与が考えられます。しかし、喉頭アレルギーを確実に診断することはできません。また、頭痛の検査で行われるMRIやCTで鼻症状が無いにもかかわらず副鼻腔炎が見つかる場合があります。この副鼻腔炎が本当に頭痛の原因かどうかを見極めることは困難です。いずれのケースでも、治療を行ないながら症状の変化から判断するしかありません。 (令和元年8月19日)