副鼻腔炎?
病名のつけ方にはルールがあります。症状や検査による異常の有無を根拠にして病名が決められます。はっきりした症状や明らかな検査上の異常が認められる場合には確実な診断となりますがそうではない場合も多くあります。たとえば、副鼻腔炎の診断には、膿性の鼻汁や顔面痛という症状と画像診断による異常陰影が必要です。しかし、画像診断では異常はないのに膿性の鼻漏や鼻閉、頭痛がある場合もあります。逆にMRIやCTなどで異常があるのに鼻に関する症状が全くない場合もあります。状況は異なりますがどちらのケースでも副鼻腔炎という診断になりえます。 (令和元年7月29日)