頭痛と副鼻腔炎
頭痛の原因のひとつとして副鼻腔炎があげられます。頭痛の診断のため脳の検査を行います。その結果、脳に異常はなく副鼻腔に炎症の所見が見つかる場合があります。検査を受けた本人には、鼻汁や鼻閉などの鼻症状が全くない場合もあります。副鼻腔内に炎症が留まっていて鼻腔内に炎症が起きていないためです。急性鼻炎から進展した急性副鼻腔炎であれば膿性鼻汁や鼻閉があり頭痛の原因である可能性は高いと考えられます。しかし、検査のみで見つかった副鼻腔炎が頭痛の原因であるかどうかの判断は難しいのが現状です。治療しながら判断するしかありません。 (平成30年3月5日)